あの星空に、お願い。


ストレッチが終わると
私達、一年生は先輩の後について

校庭の周りを走り始めた。



アップは必ず行い
最低でも10分間は、こうやって
周りを走り続けるらしい。



まだ数分しか経っていないのに
一年生の肩が上下に大きく揺れている。



「どうしよ~、超辛いよこれ!」


奈南と咲里の方を見ると
完全に疲れきった顔をしていた。



『頑張ろ!あとちょっとだよ!』