「おいのぶ~。その子
君島の彼女なわけ!?」

げらげらと笑い声が後ろから聞こえる。


気が付けば私達の周りには
たくさんのガヤで溢れていた。


「ちげぇよ。彼女候補~!!」

のぶも一緒に悪ノリして笑いだす。

そんな彼を睨んでいると
目の前にいた男の子は隙を見計らって
猛スピードで男子トイレへ逃げ込んだ。



「あ、おい!まひろ!」

のぶが叫んでも出てくる様子はなく
私も周りのガヤに耐えきれなくなり
こっそりその場から逃げ込んだ。



(一体何だって言うの~…。)