あの星空に、お願い。

『それどういうこと？』

「とにかく！まひろくんとのぶが
C組にいるから会いに行くよ！」

みなみはそのまま握っていた
私の腕を無理矢理引っ張り、廊下へと出た。


『ちょっと、みなみ？！』

(まひろくんて、誰よ～。)

訳のわからないまま、私はされるがままで。

彼女の天真爛漫な性格に
いつも振り回されっぱなしだった。



C組の教室に着くなり
ドアの前でみなみは大きい声で、のぶを呼ぶ。

「ひな連れてきたよ～！！」

一斉に教室の皆が振り返った。

私は何だか恥ずかしくなり、
みなみの背中にそっと隠れた。