教室へ戻ると、皆一気に
緊張がほどけたのか積極的に
近くの子へ話し掛けていた。
周りには顔見知りの人も何人か居たが
ほとんど知らない顔ばかりだった。
私はただ一人、廊下側の一番前の
自分の席に座り何も出来ないままだった。
こんな時、自分の人見知りな性格に
嫌気が差す。
私は周りを見渡しため息をついた。
その時、バタバタと遠くから
廊下を走る慌ただしい音が聞こえてきた。
その足音は私の元で止まり、
私の頭上へと大きい声を落とした。
「ひな~!!」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…