―11月1日、00:00

日付が変わるなり携帯から
メールの着信音が鳴り出す。

私は暗い部屋で暖かい毛布にくるまり
寝惚けながら携帯を開いた。



【ひなた~お誕生日おめでとう!
よい19歳をね~!】


親友の凛からのメールだった。


今日は私の19回目の誕生日。



『…そっか、今日誕生日か。忘れてた。』

親友からのメールに自然と口元が緩む。


凛とは中学生から一緒にいて
もう7年目の付き合いになる。


眠たい目を擦りながら凛への返事を
打っていると
また私の携帯が鳴り出した。