君が嘘をついた理由。




私もゆっくりと箸を掴んで、鮭を口に運んだ。



「美味しい・・・・・・!」


飲み込んでから、陽太を見る。

陽太は私を見て、嬉しそうに笑う。


「良かったです」

すごいな。料理できるんだ・・・。



鮭も、味噌汁も、全部が美味しい。


「・・・今日は、何してました?」


ゆっくりと箸を進めて、お互い無言が数秒続いた後、陽太に話しかけられた。

・・・今日。聞かれて、一日のことを思い出す。