君が嘘をついた理由。



ズズっ、と最後のジュースをすする理香。

「まぁいいや。結構謎だし?あの先生。いろいろ教えてよ」


…楽しんでるだろう。


視線で訴えれば、笑顔を向けられた。



「良かったわ。親友がしばらく安定の生活を送れそうで」



「…どうも」


「学校辞められたら困るもんね。良かったじゃない?早川も。知らないところで自分の学校の生徒を救うことになってんだから」


猫ってのはうけるけどと笑う。