君が嘘をついた理由。



出席日数は足りるように計算して、

しばらくは学校に来て授業に出るつもりはないけれど、


授業に遅れるわけにはいかない。そのために理香にノートのコピーを頼んでいる。



それを受け取るのと、


しばらくの予定を報告するために来たのだけど…。


「大丈夫なわけ?あんたのことを猫って…」

確かに猫っぽいけどさ、と笑う理香。


「ちょっと頭はおかしいんじゃないの?大丈夫?」


「それは私も思ったけど、そっちの方が都合はいいし」

難しいけど、猫のふりをしておくだけでいいのだから。


喋りたくないことは猫だから分からないと言い訳もできる。