「佐田先生が教えてくれたの。嘘のことも、お母さんの花のことも」 全部、全部知らなかったら陽太は自分のせいにしちゃうんだ。 どこまでも、優しいから。 でも、そんなのダメだよ。 佐田先生の名前を出したら、全部察したらしい。 陽太が初めてしまったって顔をした。 「……そっかぁ。佐田、ね」 はぁ…と息を吐く陽太。 「私何も知らないまま…勝手に出て行っちゃって…」