「ごめんね」 どうして…。 「どうして謝るの」 ぎゅっと、陽太のコートを握る。 「なんで、なんで謝るの?自分のせいにしちゃうの?私が嘘吐いたのに」 自分が悪いって言っちゃうの? 「…全部、全部知ってて家に置いてくれてたんだよね?」 まっすぐに顔を見れば、はっとした陽太の顔。