「私は、」 「本当に陽太の為にならないなら感謝の気持ちを伝えて出て行けばいいだろ。黙って出て行くことないだろ」 「それは・・・、」 ばっさりと。切り捨てられる。 お礼だって言いたかったよ。だけど。 「なんだよ」 まだ何か言い分があるのか、と視線で言われているような気がした。 お礼…が、言えなかったのは。 「よう、先生が・・・、私を猫だと思ってるって思ってたから・・・その、」