だけど、静かに、
ゆっくりと届くその言葉は、次々と私の中に突き刺さっていく。自分では分かっていたのに。
改めて他人の口から冷静に言われると、辛い、な。
怒鳴ってくれた方がまだ良かったのかもしれない。
言われなくたって、そんなの、知ってる。私だって知ってる。
だから、失わないように離れたんだ。
「消えたらそれでいい。ちゃんと元気そうに登校してるならいいだってさ。一緒に住んでいて、お前何とも思わなかったのかよ」
「思ってますよ!思ってます!」
自分でも思っている以上に大きな声が出たな、とどこか冷静な自分もいる。



