君が嘘をついた理由。


「関係なくない。困ってたときに世話して貰ったら後はぽいかよ。助けてくれたやつが骨折して困ってても」

冷たく言われる。・・・ぽい、だなんて。そんな。確かに私がしたことを一言で表せばそうなのかもしれない。


だけど、そんな簡単に。

どうしようか悩んで、悩んで、悩んで。


まだ陽太と一緒にいたいっていう気持ちと、

バレたら陽太の立場が危ないって思って離れようとした気持ちを、


悩んだ時間を、そんな一言で簡単に言うのは許せない。


全部言ってしまいたい。でも、今思っていることを全部ぶちまけたら、怒鳴ってしまいそうで。


思ってること、上手に伝えられないと思う。

それに、泣いて、しまいそうだ。