散らばり始めた生徒達の流れに沿ってまた歩き始めるも、
痛そうな顔をしていた陽太の姿が頭に焼き付いて離れない。
痛かったはず。
あの男子生徒がなぜ、喧嘩をしていたのか。陽太のけがはどうだったのか。
病院に行ったのか、それとも大したことがなかったのか。気になることはたくさんあったけれど、普通科の生徒の問題なので、当然学科の違う私たちの方に情報は回ってこず。
その後どうなったのが分からないまま、学校は終わった。
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急いで陽太の家へと向かったけれど。
いつもなら陽太が帰ってきているはずであろう時間になっても陽太は帰ってこず。



