本当は学校の話題を自分からこうして出すのはどこかでボロがでてしまいそうで避けたいんだけど。

私は留守番していたわけだし、聞くのが自然だよね。

もぐもぐとご飯を食べながら、一瞬きょとん、とした陽太が飲み込んでから、口を開く。


「生徒達の引率は大変だったんですけど、楽しかったですよ」


「そっか」


「一瞬でも歴史に興味を持ってくれて、真剣に僕の説明聞いてくれて嬉しかったです」



・・・いきいきしてましたもんね。

私も近くで、陽太の解説聞きたかったなぁ。


「あ、そうだ・・・るなにもちゃんとお土産買ってきたんです」


「え!」