気づけば朝だった。最後に確認した時刻は4時過ぎで、いつの間にかお互い寝てしまっていた。



向こうがどこまで知っているのか、


なぜ知っているのか、本人も知っているのか。


明らかにこちらの情報が無さすぎて答えも出せぬままだった。陽太本人が知っているのなら、私が猫だとこのまま偽るのはなんだか馬鹿らしい。



・・・だからといって。。


ここ最近一人ではない、温かい場所で生活して。


その心地よさに慣れてしまった私は、

すんなりと家に戻るという決断がいつのまにかできなくなってしまっていた。


だからこうしてまたこの家に来ているのだけど。―――ドアの前で、深呼吸。