君が嘘をついた理由。



ケンカ、ではない。

「ぶつかったんです」


酔っ払いと。繁華街を歩いていた時に。


左右の店を見ていたばかりにぶつかってしまったのは


私の前方不注意もあると思う。


だけど、まっすぐ歩いていたにも関わらず


ぶつかってきた酔っ払いも酔っ払いだ。と思う。


私にとっては不意打ち。



向こうは、回避しようと思えば回避できたはずなのに。


酔っていたから判断能力が鈍っていたのだろう。


思いっきりぶつかって


勢いよく地面へと転んだ私。