「でも、無理しないでくださいよ?僕が作りますから」

全部きれいに食べてくれた陽太が、言う。


「迷惑・・・?」

「いやいや、そうじゃなくて!」



聞けば、慌てて首を振る。

「何かしなくちゃいけないってことはないからね?」


困ったような顔をしながら言われる。


・・・そっか。私の考えることなんてお見通しか。


「ただ、のんびりとここにいてくれるだけでいいんです。それだけで癒されます」

すでに空になった皿を見ながら言う陽太。


「仕事も頑張れるし、家に帰るのが楽しみになりました」