時計は11時。

……どんだけ寝てるんだ、私は。


すぐ横には、ミニタオルにくるまれた保冷剤が落ちていた。


目……。


陽太が冷やすようにおいてくれていたのだろう。


おかげで、ちょっと痛いけれど、腫れてはいないと思う。


腕も包帯が綺麗に巻かれていて。寝ている間に消毒もし直してくれたことが分かる。

ベットから下りて机を見れば、

昨日食べかけだった食事は綺麗に片付けられていて。


代わりにメモが一枚置かれていた。


「仕事に行ってきます。ご飯は冷蔵庫の中です。温めて食べてください」



言われた通りに冷蔵庫を開ければ、昨日の食べかけの食事がラップをされて入っていた。