「僕が、君をここで世話をするって言った。無理やり引き入れたみたいなものだけど」


自嘲気味に言う陽太に


黙って首を左右に振れば、ありがとうとまた撫でられた。



「一緒に住んでるんだから、もう家族なんだよ」

一緒に住んでたら、家族。


「だから、一人じゃない。僕がいる。大丈夫」


あぁ、もう。


優しいのはあなたの方だ。せっかく泣き止みつつあったのに。すぐに涙は溢れてくる。


鼻を啜れば、ぽろぽろとまた目から落ちていく。