「きずけよ。

鈍感、バカ那智。

お前が好きだっつの。」



その瞬間、私は涙を流す。



冬真は私の目尻にキスをおとす。


「今まで中途半端で悪かった。


那智、かわいいから…さ。


だれかに取られそうで

正直余裕なんかカケラもない…

っつーか、イジワルしてたのも那智がこっち向いていてくれるから。


ほんと、ごめん。

でも、伝えなきゃ伝わらなかった、那智には。


キスとか、おれなりの那智への愛情表現だったけど

那智は俺の気持ちに全然きずかねーし。」



「きずく訳無いじゃんかぁ…!!


バカ冬真!!


…でも、ありがとう。


私も冬真の事大好き。」


苦笑いして言った冬真の頭をポカポカ叩きながら私の気持ちを言った。