「乃村、ほい」

「千代里でいいのに。ありがと」

あれから毎日木下はあたしにお菓子やジュースを持ってくる。

どうやらあたしは気に入られたらしい…

花によると自分より背の小さい子を久しぶりに見つけたからだそうで…

ひどい話。

まぁ毎日お菓子が食べられるからいいんだけど。

「あ、明日からテストだよねー」

あたしは毎日勉強してるから余裕。

「俺ヤバいかも」

それだけ言って走り去る。

木下はお菓子を置いてくだけで話かけてはこない。

変なやつ。