愛する―君に出会えた奇跡―





「……36度5分、大丈夫だね」



そういいながら紙に記入する由美ちゃん。



「じゃ、また13時に来るね、何かあったらナースコールしてね」




「はぁーい」



そう、返事してあたしは横になった。





「はぁ……」




誰もいなくなりあたしは深いため息を溢した。





「まだ、生きてる__」




その声は空気と共にかきけされた。