「てかマジで男なの!?あり得ないんですけどっ!!」

……あぁどうしよう。
あたしのせいで、神宮が男だってバレちゃった。


サーッと頭から血が引いていく。


神宮を見ると、


それはそれはご立腹だった。

神宮があたしの側まで近付いてくる。
そして―――

「……あは」

「あはじゃねーよこのバカ!!」

あたしの頭をポカッ。
殴ってきた。

「もう許さない。……この落とし前は、ちゃんとつけてくれるんだよなぁ?

ねぇ、天野くん?」

「うっ……!」

鬼だ。
こんなところに鬼がいる。