「っあっち行け変態!」

オレに追い詰められた天野は、さっきよりももっと顔を赤くした。

…………。
もしかして……

「天野、オレのこと好き?」

逃げられないように壁に手をつきながら、
オレは天野を見る。

ボッ!!

天野が真っ赤になった。

……マジで?

超嬉しいんだけど。

「…………け、」

「ん?」


「そんなわけねーだろこの女装変態ドチビ男が
ぁーーーーっ!!!」

バキィッ!


オレは天野に殴られ、宙に浮いた。

「死ねッ!!」

天野はそう吐き捨てると、走って空き教室から出ていった。