「神宮、テストどうだったんだよ」

「私?私は当然大丈夫だったわよ」

フフンと鼻で笑われた。
……誰があんたの勉強見てあげたと思ってんの?

「……今回は」

神宮が後から付け足した。

「そ、良かったな」

あたしはそれだけ言うと、
鞄を取りに席から立ち上がる。

その時、神宮と目があった。

神宮が目を見開く。

「なんだよ?」

「私より、背、高い……」

何言ってんの?
当たり前じゃん。

あたしは男で(あ、間違えた)、あんたは女なんだから(ん?)。

「なんで!?」