天野は綺麗な顔をしてる、とオレは思う。 だってじゃなきゃ男装似合わないだろ? 女なのに男装が似合っているのは、 元が良いからだと思う。 「そういえば……お前が女の格好してるトコ、見たことねーや」 天野の髪を触りながら、呟いた。 たぶん、スッゴく綺麗なんだろうな。 オレもいつか見てみたい。 今じゃなくてもいいからさ。 いつかオレにも見せてくれよ、天野。 寝ている天野にオレは言った。 とても、とても小さな声で。