ジーッと見ていると、天野と目が合った。

だけどすぐに反らされる。

何故かは知らないが、
オレはアイツに嫌われているらしい。

……オレの方は嫌いじゃないんだけどな。
むしろ好きだ。

なんで嫌われているかは分からない。


でも昨日、珍しくアイツの方から話し掛けてきて、


『勝負をしようよ、神宮。


あんたがあたしに「好き」って言わせたら、
あんたの勝ち。


でもあたしが「好き」って言わなかったら、
あたしの勝ち。

ゲームの猶予は卒業するまで。


ーーどう?』