ムスッとしながら席に着く。

そこでじろりと神宮を睨む。

「何よ」

「自分の席に戻ってくんない?そこに居られると、スッゲー邪魔なんだよね」

あたしは冷たく言った。

「……なんでいきなり態度が変わるんだよ…」

ボソッと小さな声で神宮は呟く。
あたしはそれを聞こえないふりをし、神宮とは目を合わせない。

「ちょっと来て」

ガシッと神宮に腕を捕まれた。
神宮はあたしを連れ、
前に正体をバラした空き教室に入った。

そこでやっと腕が解放された。