「お前……今、」

「なんのこと?オレ、バカだから天野くんの言いたいこと分かんなーい!」

「……」

うぜぇ。

絶対分かってるくせに。


蓮にイラッときたあたしは、蓮と睨む体勢になる。


「神宮様?早く続きを!」


「あ、そうだったねー。えっとねー、天野ってぇ、モガッ」

手で蓮の口を塞ぐと、あたしは教室から蓮を引っ張って出ていった。




ダダダダダダッ



ガラッ!!



「っぷはっ…!し、死ぬかと思った……」

「死んじゃえば良かったのに」


あたしは冷たく蓮を見る。

「オレが死んだら泣くくせに」

「死ね」

泣かねぇし。

なんであんたのために泣かなきゃなんないの。