「何だろう…??」
ドアの窓から少し覗いてみる。
そこには、井ノ上くんが物凄い数の女の子たちから、チョコを貰っている光景が見えた。
やっぱりモテるんだなぁ。
女の子たちは美人さんばかりで、更に自信をなくす。
「さんきゅ皆♪ さぁて、早速見てみようか。―――不味かったら、捨てるからな??」
そう言ってニコリと笑う井ノ上くん。
ズキン…
なんか嫌だよ………。他の女の子に笑わないで………。
「「きゃああああ!! 誠也大好き!!」」
女の子たちの叫び声は、いつもよりヒートアップしてる。
更に除きこんで、どんなチョコなのか見てみる。
そこには、想像を越える完成度の高いチョコがたくさんあった。


