○○○ 「ふぅ………。まだかなぁ、井ノ上くん……。」 この前は無事にラッピングも終わり、今日はバレンタイン。 私は図書室で、井ノ上くんにチョコを渡す約束をしていた。 早めに来てしまった私は、井ノ上くんを待っているんだ。 ドクンドクン 「うぅ………今更ながら緊張してきたよ…。」 どうしよう……不味いとか言われて捨てられたりしたら…。 「ううん!! そんなことないはず!! 井ノ上くんは優しいもん…。」 そう自分に言い聞かせる。 すると、図書室の外がザワザワ騒がしくなってきた。