「え?? じゃねぇよ。 チョコ、作ってこいよ。絶対な。じゃねぇと………どうなるかわかってるよな??」
「は、はい!! わかりました!!」
「くくっ………とびっきりのチョコ、楽しみにしてるからな??」
そう言い残し、井ノ上くんは去っていった。
ふぅ…。やっぱり井ノ上くんのドS発言には慣れないなぁ…。
そう言えばどうしよう……。井ノ上くんのことだから、物凄いチョコ、作らないと………。
「うーん…。何作ろう…。そうだ!! 三菜(みな)ちゃんに聞いてみようっと!!」
三菜ちゃんとは、私の唯一の友達。
何でもできるから、いつも頼ってばかりなんだよなぁ…。
「よし!! 頑張ろうー!!」
けど私はこのとき、とんでも無いことを忘れていたのです。
その事を思い出すのは、次の日…土曜日のこと。