芹沢の最後の言葉に幹部が渋い顔をしたが、土方がひとつ咳払いをすると皆顔を上げた。 「前川。追って沙汰を出す。それまで稽古に励め。あと」 静かな空間に土方の声が通る。 風の音も、少し遠くで聞こえる稽古する隊士の声も、聞こえなくなった。 「今回の件、哀音に襲われたことにしろ」 「………」 幹部が一瞬驚いた顔をしたが、すぐに冷静になったのか真剣な顔に戻った。 藤堂平助、永倉新八――この二人はしばらくの間、納得のいかない顔をしていた。