「声からして男でした。そして襲われた際刃合わせしていますから、確実なものと思われます」 前川は昨晩の出来事を、哀音が起こしたという事実が分からないように、全て話した。 幹部らは黙って聞いていて、口をはさむことはしなかった。 局長である芹沢、近藤も真面目に聞いていて、話を終えると背中を汗で濡らしていることに気づいた。 「以上です」