-アイネ-





視界が揺れて思わず体に力を入れ、体勢を持ち直すと、引張った当人を見た。




「平太くん…!」




「お姉ちゃん、おっちゃんが…っ、おっちゃんが…!!!」






泣きそうになりながら、着物の袖を握る手に力が入る。




「おっちゃん…変な人達に捕まりそうになって…僕に大和屋に戻ってくるなって言って……どうしよう!おっちゃんが!!」


両手で着物の袖を握り締めて、平太は分かる限りの事を伝えようとする。






哀音はそっと片手を両手の上に添えて、軽く力を入れた。









「旦那さんは、まだいるの?」









そう、言葉にした時。