音もなく降り、積もり始める雪。 手に乗せるとゆっくり溶けて消える。水へと姿を変えた雪は、存在すら疑わせるほどで儚さを心に残す。 道行く人々はどこかせわしない。 いつも通り、三味線を背に歩いていると町の人が騒いでいるのを耳にした。