-アイネ-




突拍子もなく金平糖を差し出されたことと、新選組からというのがあり受け取らない。





「甘いものは嫌いですか?知り合いから甘いものを食べると気分が良くなると聞きました。貰い物ですが、どうぞ」








何も言わずに顔を背けると、男は一粒手に取り口に含んだ。どうやら毒が入っているから受け取らないものだと思ったらしい。







「先程あらぬ疑いをかけられたから、気分が悪くなったのだと思って」






沖田、斎藤と共にいた隊員の一人だったらしい。


金平糖を包んで、食べるのは後でもいいから、と渡してきた。小さくお礼を言いながら受け取ると、懐に入れた。








がっしりとした肩に、男らしい鋭い目をした男は、沖田らと話している時には見えなかったのか見覚えはなかった。








「新選組の方、ですよね。お仕事に戻らなくてよろしいのですか」









「町の人を守り、助けるのが仕事ですからね、謝って済むなら問題はない」









言葉を聞いて、哀音は心がざわめくのを感じた。