「これはひどいなー、片付け大変」
「文句言ってねえで片付けろ!! おい、野次馬をどかせたら聞き込みだ」
半刻たった頃、死体を見つけた人々が群がっている中に羽織を着た集団が駆けつけた。
「とうとうやって来たんやなぁ」
「哀音の季節…京にも来てたなんて、怖いわあ」
「哀音の季節…?それは」
「江戸でもあったんよ。夜に人が殺されはったこと。首筋を斬られて残酷やったって噂で聞いたわ。そいで奇妙なんは、殺した後に三味線を奏でるんや。
それが哀しく寂しい音やから、哀音って呼ばれとるんやて」
「成程」
「これが一番不思議って言われるやけど」
野次馬に聞き込みをしている集団の1人。そこに別の野次馬が話に加わる。
