-アイネ-







「自らが壁になり、新選組を強くしようとしたと。……その代償は大きいですね」
















行いのせいで、何人の人を失った。そのせいで、悪事を働く奴が出、人はたくさん死に、哀しみが生まれた。








それを、どう思っているか聞きたかった。











「代償は大きくなどないわ。覚悟をもってやれば、代償を考える必要はない」







返ってきたのは冷たい言葉。信念で、覚悟をもって行動している人にとって、代償はたくさんある。全て分かっていても、曲げられないから。




気にしていられない、という口ぶりだが芹沢は大きな体に色んなものを背負っている。








「己のしたことは、己で決着をつける。…あやつ、前川から聞いておるだろう。幹部が動いている、と」








―――芹沢は最後まで、新選組のために悪人を演じる。




それは誰にも気づかれず、気づいてももう手遅れで、後にただの悪人として伝えられていくだろうけれど。











まるでその時のために生きてきたというように、芹沢の目には強い思いを感じた。