-アイネ-




その間に髪を1つにまとめて流した愛音は、そっと胸元を押さえた。



「女、ついてこい」


「はい」




島原の門から遠ざかり闇に包まれた町は人が少ない。
途中道をそれ、裏道に抜ける所で愛音は足を止めた。

人がいない。明かりは月明かりと所々にともる灯のみ。




「女」


1人が気づいて声をかけた。