-アイネ-





「田中が以前、戦う姿を見ただろ?お前がどこから刃を出し向ってくるか……どんな戦い方をするか、情報はこっちの手の中にあるんだよ」










低く喉を鳴らして笑う。






力で男に敵うはずもなく、男らに腕を押さえられたまま宮田を睨む。









雪で衣が濡れていく。









「これで哀音も終わりだ」









周りにいた男一人が向ってくる。夜の光に刃が星のように煌めく。








このまま殺られるのは癪に障る。





哀音は足で雪に覆われた地面を蹴りあげて力の限りで蹴りをいれた。



体のやわらかさには自信がある。気絶させることも傷を負わせることも出来ないが、驚かせることは出来る。







腕を押さえている男が足に目を向けた時、わずかに力が緩んだ。それを機に、腕を懐へ近づけ短刀を取り出すと押さえている男の足を狙い倒れさせた。