「そんな所があったのか……」 サラリスは歯科医の男に礼を言うと、早速その城壁地区を探す為に歩き出した。 しかし、露店の売り子に道を聞くがあまり良い顔で教えてくれる者はいなかった。 「この国で城壁地区は、つま弾き者の集まり……ってことか」 それでも何とか城壁地区の大まかな場所が分かったのだが、どうやら今宿をとっている場所の正反対に位置しているようで、食事の為だけに行ける距離ではなかった。