旅人の詩






鳥は旨そうにイモムシを呑み込むと、バケツに入った残りを男の手から奪っていった。





「さてと、それじゃあ俺も飯にするかなぁ」





そう言って宿を出ようとする男を、宿屋の主人が慌ててひき止めてきた。





「待ってくれっ」





「ああ?」





「ああ間に合った。18号室のサラリスさん、あんた鍵も持たずに行っちまうから慌てたよ」