「妻は玲子さんのことを知り私への恨みを私ではなく玲子さんやお前にあてている。悪いのは私だ。本当にすまない。」



たしか院長の奥さんはうつがひどく精神科への入退院を繰り返してると噂がある



「今さらそんなこと言われても、、、あなたへの憎しみは消えません」




隆哉は少し動揺した声を出した



「わかっている。恨んで、憎んでくれ。」




「、、、」




「幸せになってほしい」




そのひとことになんだか泣けた



隆哉の今までのことが報われたような気がした




隆哉にお父さんは幸せになってほしくて



そのために自分から遠ざけようとしていたのかもしれない



隆哉の幸せのために