「ミリア、わたしはあなたの友達でこれからもっとお互いを支えあわなきゃって
思ってるの。なのにあなたはまだわたしを呼び捨てで呼んでくれないの?
わたしたち友達でしょ?」
首を傾げ上目使いで言う。
「うっ、そんなに思ってくれるなんてメイド冥利に尽きますわっ!」
もう感激って顔でミリアが勢いよく言う。
「ならその話し方もよして?陸に上がってその喋り方をされたら
みんなビックリするし誰も咎める人はいないわ。」
実際そうだもの。陸では誰もわたしたちなんて気にしない。
「アリアっ。これでいい?」
少し顔を赤らめて戸惑いながら言うミリアはいつものサバサバしてる
雰囲気と違い本当に可愛い。
「キャーーーミリア可愛い!」
思わず抱きつく。冷たい肌に甘い香り。これがわたしたち。
「もう、アリア晩餐パーティーに行くよ!ほら支度も終わったし、今日のアリアすごく素敵!さすが私が頑張っただけあるわ!」
一度敬語をやめると慣れるまで早いミリアは満足そうに言った。


