「・・・さま、アリア様!」
「支度が整いました。」
少し困ったように笑いながら声をかけるメイドは
ミリア。
わたしと同い年。
一緒に陸に上がる予定。暖かい赤毛の髪はストレートで腰まである。
頬は燃えるように赤い。大きな瞳は自信に溢れている。
優しく明るくてサバサバしていて大人っぽい。
わたしとは正反対。
ミリアはメイドだけどわたしの一番の友達でもある。
生まれたときから一緒に過ごして来た。
普通王女とメイドは話をしたり仲良くなったりなんてしないらしいけど
わたしたちはすごく仲がいい。
よく二人でわたしの部屋でお泊りしたりするくらい。


