それから1時間後。 はぁ… 『やっと終わったー』 「ほんと、数学嫌いなんだね」 『もう、ほんっとに嫌いな』 途中で私の言葉は途切れた。 だって… 「おー、仲川。これ、ありがと」 はいっ。と出される私の教科書 『あ、ううん。あ、じゃあ…』