キライキライも好きのうち

「治ってたんだね。良かった。」




「え?」



二人の驚く声が聞こえるけど 顔は見れない





「舞!」




私の腕を掴んで どこかに連れて行く
抵抗もする気もない私




誰も居ない空き教室
静か過ぎる




「舞 ごめん。」




「治ってて 良かった。」




何で嘘ついてたのかは 知らない
でも 治ってるなら それだけで良い



「舞。」




出て行こうとする私を抱きしめた
なぜか 抵抗する気もない



無気力だ