「ねぇ、さくらちゃん、私恋しちゃってるのかな…?」


「え?ちがうの?」


さくらちゃんは当たり前のように
言った。


「えぇ?!」

「切岸のこと好きなんでしょ?
見ててわかるよ。」


え?そうなの?え?私
切岸くんのこと好きなの?!

違う、とも言えない。


「好き、なのかな……?バレンタイン、あげよっかな…」



「私はどっちでもいいけど、
あげたら?」


「……あげたほいがいいよね。」